歯周病治療にも活用できる?患者報告アウトカムで医師と情報共有

歯周病治療にも活用できる?患者報告アウトカムで医師と情報共有
2019年11月10日 dentaltech
In Technology

患者がスマホアプリなどに記録した体調や副作用の情報を治療に生かす。そんな「患者報告アウトカム(PRO)」と呼ばれる手法の試みが、がん医療などの現場の一部で始まったそうです。画像や血液などの検査だけに頼らず、「患者の訴え」を治療の大切な指標にしようという考え方で、見過ごされがちだった症状にも目を配り、患者の生活の質を高めるようサポートし患者が自分の心身に向き合い、治療意欲を高める手段としても期待されています。

歯科でも歯周病などは日々の生活が積み重なり症状として出ます。こういう取り組みから事前に予防や進行を防ぐことが効果的なのかもしれません。

聖マリアンナ医科大学病院(川崎市)では2019年7月から、胃がん患者がスマホアプリで日々の体調や治療薬の副作用を報告する試みを始め、免疫チェックポイント阻害剤と呼ぶ新しいタイプのがん治療薬を使い、2週間に1度の通院で治療します。

注目を集めている「患者報告アウトカム」

患者報告アウトカムは、医師が判定する従来の臨床評価とは異なり(医師の判断を介さず)患者自身により、直接新薬の有効性あるいは有用性を評価するという考え方です。治療の領域で注目を集め、特にがんの治療の影響で急速に増えています。

それは、患者から免疫チェックポイント阻害剤はだるさや食欲不振などの症状を拾い上げようと、アンケートで患者に報告してもらうことはあったが、症状を忘れたり、記録が面倒でやめたりしやすく情報を集める医療者側の負担も大きく、患者にとっても面倒な作業となります。

そこでスマホアプリを使う方法が注目を集める。記録しやすく医療者も手軽に確認できます。

治療に活用される医療スマホアプリ

①Welby

聖マリアンナの試みでは医療系サービスのWelby(ウェルビー、東京・中央)が開発したスマホアプリを使っているようです。

②フリックカルテ

埼玉医科大学国際医療センターが開発した「フリックカルテ」です。
患者と医療者がチャットでやりとりし、より迅速な対応につなげる試みです。埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県日高市)が乳がん患者向けに取り組んでおり、がん治療を担当する医師や薬剤師が「フリックカルテ」と呼ぶアプリをソフトウエア会社と共同で開発したようです。

フリックカルテはさまざまな副作用の症状を患者が5段階で評価する。気になる症状やその対処法についてはチャットで質問でき、がん治療専門の薬剤師がそれに答える。言葉では伝わりにくい皮膚の症状は写真を添付できるようにしています。

海外を中心に、製薬会社が新薬の治験にアプリを使う動きも出てきており、アプリが患者と医療者の新たな関係を切り開き始めています。

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