
byte(バイト)は2017年に設立され、2019年初めにプロダクトを立ち上げています。会長のNeeraj Gunsagar(ニーラジ・ガンサガー)氏によると、売上高のランレートが2020年第2四半期に1億ドル(約108億円)に達する勢いだそうで、ニーズの高さが伺えます。
byteは歯列矯正装置を取り扱っており、InvisalignやSmileDirectClubといった大手、そしてCandidのような小規模の在宅歯列矯正の業界に参入。しかしそうした競合相手とbyteの間には大きな違いがあるようです。
テクノロジーの強み
同社の強みはテクノロジーです。治療プランには歯型を取るキット、目立たない矯正装置そしてHyperbyteと呼ばれるデバイスが含まれています。Hyperbyteは、歯列矯正をすぐにできるようにするために、高頻度振動(HFV)で歯の根やその周辺の骨に微小パルスを送る口の中で使用するデバイスです。
HFV治療はFDA(米食品医薬品局)に承認されており、歯科矯正医のクリニックで提供されているそうです。
Hyperbyteのサービス代金は1895ドル(約20万4000円)。bytePayという支払いプランも用意されていて、この場合、月々83ドル(約8900円)を2年と少し支払う。一括払いの方が349ドル(約3万7600円)安い。同社はまた、歯列矯正と併せて使用できるホワイトニングのソリューションもパッケージに含めているようです。
byteのすべての治療プランにおいては、医師免許を持っている歯科矯正医がレビューし、顧客は治療期間中に臨床面で何か問題があれば歯科矯正医または歯科医に相談でき、また、咬合治療に保険を適用できる場合もあるようです。
最も興味深いのは、byteが2020年第1四半期に爆発的な成長です。2020年1〜3月の売上高は前年同期の10倍だったそうで、ニーズの高さが伺えます。そして第2四半期も10倍成長の勢いを持続しているということです。
コロナにより、自分での歯のメンテナンス需要が高まる
Googleキーワードの価格は新型コロナウイルスパンデミックの最中に大幅に下がり、直接そしてオーガニックのトラフィックが倍に増えました。これはおそらく新型コロナパンデミックで自己磨きへの関心が高まったためと考えられます。
高まる自己磨きの潮流に乗った企業はbyteだけではない。「自己磨きへの関心、この期間を有効活用しようというトレンドがある」とRakuten IntelligenceでマーケティングSVPを務めているJaimee Minney(ジャイミー・ミニー)氏はCNBCに対し、「本の売上が増えている。ゲームやパズル、そして健康・美容部門の売上も同様に伸び始めている。特に2019年と比較するとそうだ。私が今後注意を向けるのは自己磨きのものだ」。とのことです。
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参照:テッククランチ